自覚はしているんだけど、最近の僕のブログは旅館・飲食店を踏み台にした自分語りになっている。最初は旅館の紹介が目的だったんだけどな。楽水楽山で検索してたどり着いた方には申し訳ない。戻るボタンを押して下さい


ブログには載せていないが、岸権旅館に泊まったことがある。2011年に仕事関係の人たち15人で新年会を兼ねて1泊。僕は団体行動が嫌いだが断ることもできず、イヤイヤ参加した(今ではイヤイヤが高じてその団体から脱退してしまったが)

岸権旅館に着いて幹事に部屋へと案内されたが、大部屋2部屋で半々に分かれて宿泊すると知って愕然とした

所得に余裕がある人たちの会合なのに大部屋で雑魚寝?
殆ど40~50代で、70代の人もいるのに?
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旅館に着いて早々頭がクラクラしてしまった(僕が知らないところで幹事に「〇〇さんとは同じ部屋にしないでほしい」とかの電話があったみたい。お金あるなら一人一部屋にしなよぉ)

大部屋で一緒に寝るのだけは勘弁、と一番年下にも関わらず控えの間に一人分布団を敷き直したIMG_6782
「僕、いびきが煩くてみんなに迷惑かけちゃうんで、エヘヘ」とか言いつつ。今なら即座に一人泊が可能な宿を探したと思う


部屋からの眺めは良かったIMG_6772




新年会は襖で仕切られた隣の広間でヤクザが新年会を行っていて、カラオケや奇声で大暴れ。幼稚園児のような暴れ方をしていた。僕らの小さい声はヤクザの叫び声でかき消され、お通夜のような2時間を耐えた。


幹事が「2次会でもどうですか?」とみんなに声をかけ始めた時点で会場を抜け出した。一人になりたかった。そして千明仁泉亭にある「楽水楽山」に行ったのだ


今回の旅行でそんな話をしていたらとmこさんに「天之美禄が初めての一人呑みじゃないじゃん(その話はこちら→天之美禄14@埼玉県熊谷市)」と言われたが、楽水楽山に行ったのは一種の逃避であって一人呑みではない。そういうツッコミは野暮だよ、君



喧騒から離れ、静かで美しい空間にたどり着くことが出来た
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ビジターで私服だったが快く迎え入れてくれた
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若いカップルが、3組ほど浴衣で寛いでいた

(でかい一眼レフを持ち歩いていたから、良い写真が撮れてるね)
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(とmこさんが持ち歩いているのも一眼レフだけどパンケーキレンズだけしか使ってないからこういう写真は撮れない)

ウイスキーをストレートで頼む
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新年会ではろくに酔えなかったので、食道と胃が焼けつく感覚を味わいながらウイスキーを煽った
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伊香保に来て良かったと、この時初めて思った。僕は救われたのだ


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マスターでもある高齢の女性バーテンダーはキビキビと仕事をこなしていて、その所作を眺めながら過ごした

気分も良くなり、帰り際に何かおみやげをとmこに買おうと思った
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雑貨コーナーをちらっと見渡して、良さそうに見えたネックレスをろくに確認もせず掴んで会計時に渡す。13,000円くらいの値札が付いていて、マスターと二人で顔を見合わせた。マスターに「高いのねぇ」と言われたが、僕も内心驚きながらお金の持ち合わせがあったことにホッとした。


この時の最初から最後までを、今でも鮮明に覚えている。色々な物事が時間とともに風化してしまうのに、大事な思い出として褪せずに心の中で輝いている



そういう経緯があったので、夕食後のメインとして楽水楽山を楽しみに訪問した
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新しい建物を建築中なのでトンネルのような構造になっている
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フロントを通ったりしなくても良いので、宿泊者以外も入りやすい
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カウンターに座って1時間位過ごせれば良いな、あの時の思い出を告白するように話すことができれば嬉しいな、と考えながらお店に入るとカウンター席に浴衣を着たジジイが三人。仕方ないと思いつつテーブル席に座ったが、最初から既に居心地が悪い。あまりにも三人が煩くて、あの美しい楽水楽山が場末のスナックに変わり果てていた
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僕らはビジターで彼らは千明仁泉亭の宿泊者だから、当然彼らのほうが上客だ。でも、でも、そんな風に大声を出して雰囲気をぶち壊さなくたって良いじゃないか!バーテンダーの彼女はスナックのママじゃない!高貴な彼女にはもっと尊厳を持って接するべきだ。キャバクラのお姉ちゃん?に電話してバーテンダーに電話を変わらせたりして馬鹿じゃない?場をわきまえない団塊の世代ってほんとに嫌い


ジジイたちはバーテンダーに絡み続ける。そのせいで店に入ってから注文を取るのに10分、カクテルが届いたのは更にその10分後。そして、カクテルが届く直前に後から来た2人組の客は席に着くなり、煙草をふかし始めた。僕が勝手に禁煙だと思い込んでいたのが悪いのだけど、煩さ・臭さにウンザリしてマティーニを水の如く飲み干して、直ぐ店を出た
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とmこも急いでノンアルカクテルを飲み干す。おまめだから一切文句を言わない
振り回してしまって申し訳ない。ごめんね
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「もう良いんですか?」と会計時に聞かれたが返事をせず笑顔を返すのが僕の精一杯だった


こうして8年振りの期待に溢れた再会は苦痛に満ちたものとなってしまった。運が悪かっただけ、また次回があるさとは思えなかった。美しい記憶を穢されたくないから二度と楽水楽山には足を踏み入れる事はない。記憶は記憶のままそっとしておいたほうが良いときもあるのだろう。それはとても悲しいことだけど


さようなら楽水楽山。愛してるよ


トボトボと宿へ戻る
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実際にはプリプリしていてぷりぷりと歩いた。画像が綺麗だったので嘘をつきましたw


部屋に戻ってから呑むトリスハイボールの方が楽水楽山よりも心地良い
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人生は難しい。だから悲しくて楽しいのさ