お土産に魚を買おうと調べるが、観光客向きの店は総じて評価が低い。googlemapで個人店ながら評価の高いお店へ行ってみる。

さんけい魚店(map)
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まぁ、ちょろっと入るには勇気のいる店構えだ

店内を6周ほどしてみるが、自分が透明人間になったような錯覚に陥る。氷水に入った鮮魚をザバザバ触る常連(果物のように丸物を触る人を初めてみた。そして怒られてないからそれが品定めとして普通なんだ)や勝手を知っているおばさまの刺し身の注文を横目にしながらどうしたもんかと思案する。

目的は干物だったのだが、一切並んでいない。

涙目敗走を決めるか…意を決して聞いてみるか…を心で戦わせていると、奥から出てきた店長っぽい人が「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた。

「干物が美味しいって聞いて(見て)きたんですけど」
「昨日が定休日なので、冷凍したもので良ければ」
「大丈夫です。お願いします」


店の中央で一心不乱に事務仕事をしていて、いらっしゃいませの一言もなかった女将さんが冷凍庫の干物を並べる。メヒカリの開き・丸干しがおすすめということなのでメヒカリ・カマス・キチジの干物を買う。合計8,000円程で、今回の旅行で一番高い買い物になった。沼津の干物屋ではあまり食指が動かなかったが、ここの魚は旨そうな雰囲気がビンビンに伝わってくる
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メヒカリはまるごとフライにしたものしか食べたことがないので、楽しみ。

干物の骨はできる限り取り除いているそうである。メヒカリもワタ・目をとってある。メヒカリの目玉、ゴリッとするもんね
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ご主人に孫が生まれ、それをきっかけに骨取り加工が始まった。そして、常連さんも「うちにも骨取った干物を譲ってくれ」となったらしい。小さい頃に旨い魚を食わせておかないと魚嫌いな大人になってしまう、と色々と熱い話を聞かせてくれた。

「コーヒーよかったら。砂糖入ってないから」とグラスに入ったキリッと冷えたアイスコーヒーを頂く。繊細な接客と話してみると茶目っ気のある性格。常連にヤドカリを売りつけようとしている掛け合いのような会話をラジオのように聞いているとなんとも心地よい。

丸干し
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値段の違いは魚の大きさによる。やはり大きいほうがオイリーで旨味が強い

干物は1パック1500円の物を購入したが、サイズごとに150円から300円まで1匹ずつ値段がついている
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このパックは150円のメヒカリをまとめたもの

帰って夕飯に焼いてみる
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小さい魚なのに、焼いていると油がボトボト落ちる。丸干しのほうがぶりぶりしてる

ちゃんと開きになっている
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今回、4泊5日の旅行の中で一番美味しかったのがこのメヒカリ(というと宿泊した旅館には失礼になるが)。旨味の塊のような魚
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カマスもスティック状になっていて食べやすい
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キチジ
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この紅鮭はおまけで頂いた
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お釣りと一緒に「これ、娘が載っているのでもしよかったら」と頂く。そういう時にはにかむと女将さんは娘さん同様キュートであった
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月に1回「さかなのば」というイベントをやっている。旨い魚で酒を飲むらしい。行ってみたいなぁ